厚労省・検討会 抗がん剤併用療法選定で「第2弾」スタート
公開日時 2004/08/25 23:00
厚生労働省の抗がん剤併用療法に関する検討会(座長・黒川清東京大学先端科
学技術研究センター客員教授)は8月25日、6回目の会合を開き、優先的に適
応拡大を行う対象として、「第2弾」の選定作業に入った。この日はまず、
「悪性黒色腫の併用療法」など、14療法を候補に挙げた。今後、第1弾の際と
同様に、ワーキンググループ(WG)から有効性、安全性に関するエビデンスに
関する上程を受ける。
同検討会は第1弾で計15療法について、適応拡大を迅速に進めるべきと厚労省
に報告。一方、第1弾で俎上に乗りながら、国内での使用経験が少ないとしてW
Gの作業が遅れ積み残しになっていた「精巣がんのTIP療法」は、米国でフェー
ズ3試験が行われていることから、上程、報告は先送りにした。
第2弾の候補14療法(または使用薬剤)は、対象疾患ごとに次の通り。
悪性リンパ腫=ICE療法
同=IVAC療法、
同=MINE療法
大腸がん=イリノテカン
悪性胸膜中皮腫=シスプラチン
乳がん=エピルビシン(CPA、5-FUとの併用)
抗がん剤による悪心・嘔吐=デキサメタゾン
子宮頸がん=TP療法
悪性黒色腫=シスプラチン、ビンブラスチン、ダガルバジン、インターロイキ
ン2、インターフェロンα(アルファ)の併用療法
小児がん=アクチノマイシンD
同=カルボプラチン
同=シスプラチン
骨・軟部肉腫=エトポシド(イホスファミドとの併用)