厚労省・検討会 処方せんも電子的作成解禁へ
公開日時 2004/08/26 23:00
厚生労働省の医療情報ネットワーク基盤検討会(座長・大山永昭東京工業大学
フロンティア創造共同研究センター教授)は8月26日、11回目の会合を開き、
最終報告書について議論。(1)作成者(医師)、交付を受ける者(患者)、
保存義務者(薬局)が異なる(2)医師、薬剤師の押印または署名が必要――
なことから現状では電子的作成が認められていない院外処方せんについて、報
告書案は、「将来的に制度運用が可能な環境を整備することが望ましい」とし
た。
一方、診療録など文書の電子保存について、プライバシー保護のためのガイド
ライン(GL)を作成するとしたが、委員から「オンラインによる外部保存は患
者個人情報漏洩のリスクがあり、GLがあっても担保できない」と強い反対意見
があり、報告書提出に向け9月中に調整を図る。