尾辻厚労相 幹部職員処分で談話
公開日時 2004/09/28 23:00
9月27日に就任したばかりの尾辻秀久厚生労働相は同28日、中医協汚職での幹
部職員処分に対し、談話を発表した。内容は次の通り。
本日、国家公務員倫理審査会の承認を得て、厚生労働省職員(歯科技官)の現
金の授受等に係る厳正な処分を行いました。
現職の本省幹部が、利害関係者である日本歯科医師会幹部(当時)及びその依
頼を受けたとされる国会議員(当時)等から飲食の供与及び現金の贈与を受け
ていたことが明らかになったことにより、中医協の事務局たる本省の中立性や
診療報酬の決定過程、さらには歯科保健行政・医療保険行政に対する国民の信
頼を大きく損ねることになったことは、誠に遺憾であり、重く受け止めており
ます。
厚生労働省としては、このようなことを再び起こさないようにするため、特に
利害関係者との関連における公務員倫理の保持と職員の意識改革について、あ
らゆる機会を通じて徹底していく所存です。
また、審議の透明性の確保、診療報酬改定の結果の検証、委員の公務員性の自
覚といった中医協改革について、中医協でご議論いただき、その合意が得られ
次第速やかに取り組んでいくとともに、引き続き、そのあり方についても幅広
く議論していくほか、国民にわかりやすい合理的な診療報酬体系に変えていく
ための見直しを、より一層推進してまいりたいと考えております。
これらの取り組みを通じ、歯科保健行政・医療保険行政に対する一日も早い国
民の信頼回復に努めてまいる所存です。