厚労省・検討会 乳幼児のインフルエンザ予防接種法制化へ
公開日時 2004/10/17 23:00
厚生労働省の予防接種に関する検討会(座長・加藤達夫聖マリアンナ医科大学
医学部教授)が10月15日発足し、初会合を開いた。インフルエンザについて、
現行は高齢者のみになっている定期予防接種対象を、乳幼児へ拡大するための
方策などについて議論をスタートした。乳幼児のインフルエンザ予防接種につ
いては、日本小児科学会が有効性に関する報告書を厚労省に提出予定であるこ
とを、同学会員である委員が発表。各委員からも、実現に向け肯定的な意見が
多かった。
インフルエンザは01年の予防接種法改正で「二類疾病」に位置付けられ、65歳
以上の高齢者などへの定期予防接種がスタートした。同改正では、「5年後を
めどに内容を見直す」とされており、検討会は次期改正に向け設置した。この
ほか、麻しん、風しん予防接種の2回実施などが、会合での検討項目に挙がっ
ている。