厚労省・医療費の動向 大型連休で大幅マイナス
公開日時 2004/10/17 23:00
厚生労働省が10月15日まとめた最近の医療費の動向(MEDIAS)04年5月分によ
ると、医療費総計は前年同月比3.2%のマイナスだった。カレンダーの関係で
日曜祝日が2日、土曜日が1日多く、稼働日が2.5日少なかったためで、補正
すると2.6%の伸びと試算される。4月(3.2%)より0.6ポイント低く、診療
報酬改定がなかった03年度全体(2.1%)より0.5ポイント高い。
1日当たり日数は、入院は1.2%減で、4月や03年度全体と同率。しかし、入
院外は、連休の影響で7.8%の大幅マイナスだった。連休前の駆け込みで受診
が集中した4月(2.8%)より10ポイント以上低い。一方、1日当たり医療費
は入院が1.0%マイナスになっており、4月(1.2%)よりかなり低め。連休中
に大きな手術を行わないためと見られる。
診療報酬改定後まだ2ヵ月ということや連休の影響が大きいことなどから、保
険局医療課は「改定の影響はまだ判断できない」と話している。