中医協・全員懇 連合と日歯に当面「委員1減」ペナルティ
公開日時 2004/10/27 23:00
中医協は10月27日、3週間ぶりに全員懇談会を開き、汚職事件に関する今後の
取り組み方策を議論した。贈収賄容疑で現職委員の逮捕者を出した日本労働組
合総連合会(連合)、日本歯科医師会(日歯)の欠員となっている委員補充に
ついては、いずれも従来通り2人ずつの推薦依頼を継続するものの、当面、1
人ずつの推薦とする「ペナルティ」を課すことなどを内容とした「中医協の在
り方の見直しについて」を了解した。
このうち、連合については中医協に提出した改善案で、「今後、『被保険者・
患者代表』として委員を推薦すると」としていることから、「1人は患者一般
の声をより適切に反映できるような委員」を求める。ただ、こうした委員推薦
に対する基本的な考えを取りまとめるまでの猶予期間として、それまでの間は
1人のみの推薦を依頼する。
一方、日歯については、同様に改善案で「日歯及び日本歯科医学会が推薦委員
をサポートする」としていることから、2人のうち1人は同学会会員からの推
薦とする。また、日歯は今回事件を引き起こした当事者団体だとして、学会か
らの推薦分を除き、日歯内の改革検討委員会による改善案を踏まえ推薦依頼を
行う方針で、その段階まではもう1人の推薦依頼を留保する。【「中医協の在
り方の見直しについて」(抜粋)は最下段に掲載】