厚労省 パリエット、タキソールで副作用死
公開日時 2004/11/25 23:00
厚生労働省は11月25日、「医薬品・医療用具等安全性情報」No.207をまとめ、
プロトンポンプ阻害剤「ラベプラゾールナトリウム」(エーザイの「パリエッ
ト」)と、抗悪性腫瘍剤「パクリタキセル」(ブリストル製薬の「タキソール」
)の2剤について、投薬との関連が否定できない、死亡症例を含む重篤な副作
用報告があったと明らかにした。このうち、パリエットでは、腹痛で医療機関
を受診した70代の男性が投与を5日続けた後、中止して2日後に、劇症肝炎の
ため死亡した。
パリエットでは他にも、死亡には至っていないものの、溶血性貧血7例、中毒
性表皮壊死(Lyell症候群)と皮膚粘膜眼症候群(スティーブン・ジョンソン
症候群)4例の報告があった。
一方、タキソールは、腸管閉塞(8例のうち死亡4例)、消化管壊死(2例い
ずれも死亡)、心伝導障害(1例)の副作用報告があった。いずれもすでに、
添付文書を改訂している。