厚生労働省は１月12日、広島県福山市の特別養護老人ホームでの感染性胃腸炎
集団発生を受け実施した緊急全国調査の結果をまとめた。同日正午までの集計
によると、04年11月以降、老人ホームなどで同胃腸炎が集団発生したのは、43
都道府県の236施設に上る。これら施設の感染者（有症状者含む）は7831人で、
うち、ノロウイルスが検出された（疑いも含む）のは5390人。また、広島の７
人を含め12人が死亡した。

調査は、厚労省が同10日付で、全国の都道府県に情報提供を依頼し実施。厚労
省は、「集団発生は例年あったと推定されるが、今回の事例を契機に引き続き
発生動向を監視するととともに、施設などにおける衛生管理の徹底により感染
の予防、拡大の防止に努める」としている。