第一 アルツハイマー型認知症治療剤塩酸メマンチンの開発に遅れ
公開日時 2005/01/30 23:00
第一製薬は1月28日、大型化を期待している塩酸メマンチン(SUN Y7017、第
一サントリーファーマ)について、海外データのブリッジングによる高度アル
ツハイマー型認知症の申請を計画していたが、国内での新たな臨床試験が必要
と判断したと発表した。この結果、予定していた06年度の上市は難しくなった。
第一サントリーファーマの開発品目パイプラインによると、軽度・中等度がフ
ェーズ3、高度がフェーズ2の段階だが、上市時期については軽度・中等度が
09年度、高度が06年度を予定していた。高度の方はブリッジングの活用を計画
したため。今回の決断により高度の上市時期は最低でも1年以上遅れるという。
軽度・中等度の上市予定時期は変わらず09年度。
塩酸メマンチンは、第一がエーザイのアリセプトと同規模の売上になることを
見込む期待の薬剤。