厚労省 ヒト胎盤刻んで「薬品」製造で業務停止90日
公開日時 2005/02/16 23:00
厚生労働省は2月16日、ヒト胎盤を小片に切ってバイアル瓶に小分けし販売し
たなどとして、メルスモン製薬(山口由紀子社長)を薬事法違反容疑で90日間
の業務停止処分とした。同法違反としては、ソリブジン事件で旧日本商事に対
する105日の業務停止に次ぐ重い行政処分。メルスモン製薬は、「違法という
認識はなかった」と弁明しているという。
厚労省の調べでは、同社は関東地方の産婦人科診療所などからヒト胎盤を1体
1000円で仕入れ、細かく刻んで滅菌処理するなどし、1瓶2500円で全国の医療
機関に販売していた。25~26個の胎盤からバイアル瓶500本を製造。03年には
約1万3600本を出荷していた。出荷先医療機関では、アレルギー疾患やアンチ・
エージング(若返り)に効果があるとして、器具を使って皮下注入する埋没療
法を行っていたという。