三共 欧米でのフェーズ3を支持する初期試験結果を公表
公開日時 2005/03/10 23:00
三共は3月10日、米イーライリリーと共同開発中の抗血小板薬CS-747に関して、
欧米での3つの初期臨床試験でプラセボあるいはクロピドグレル群と比較して
有意に優れた血小板凝集阻害作用が確認され、今週の米国心臓病学会で報告さ
れたと発表した。現在欧米で実施中のフェーズ3を支持するものになると位置
づけている。
68人の健常成人を対象にした試験1では、CS-747投与時は全ての被験者(クロ
ピドグレルは42.4%の被験者)で25%を超える血小板凝集抑制作用が見られた
という。30人の健常成人男性を対象にした試験2では、クロピドグレルよりも
効き目が速く、作用は強力。アスピリン投与を受けている安定期動脈硬化症患
者101人を対象にした試験3でも、クロピドグレルより強力な作用を示し、安
全性は同等だったとしている。