総合機構 医薬基盤研究所に産学官連携のシナジー期待
公開日時 2005/03/15 23:00
独立行政法人医薬品医療機器総合機構は3月15日の「第2回研究業務運営評議
会」で、ことし4月に同機構から独立する「医薬基盤研究所」の概要を公表し
た。職員は約95人で、一般会計予算規模116億円程度。大学の基礎研究でも企
業の応用研究でもない、「基盤研究」という新たなカテゴリーの研究を行う。
自らによる研究のほか、資金や研究資源の安定供給で他研究機関を支援。地域
の産学官連携のシナジー効果が期待されている。
同機構の現行の業務は救済、審査、安全、研究の4分野だが、「規制と振興と
いう正反対の業務を同じ法人でやるのは問題」との発足に向けた法案審議段階
からの指摘で、発足後1年で研究分野だけ切り離すことにしていた。新設の医
薬基盤研究所は現在の国立医薬品食品衛生研究所大阪支所を「主たる事務所」
として、国立感染症研究所などの機能も一部移管。(1)医薬品等の基盤研究
(2)医薬品等の研究開発振興(3)生物資源の研究――を行う。