厚労省 インフルエンザワクチン返品12倍の163万本
公開日時 2005/04/13 23:00
04~05年の流行シーズン用に2073万9196本製造したインフルエンザワクチンの
うち、4月8日までに、全体の7.87%に当たる163万1147本が医療機関などか
ら返品されていることが、厚生労働省のまとめで同13日分かった。前年同期
(13万2664本)の12倍以上の数字。在庫切れを懸念して大量に抱え込んだもの
の、結局接種に使用せず余らせたと見られる。
昨シーズンにはSARS感染への懸念などから全国でワクチン不足が指摘され、今
シーズンには4割増を製造。しかし、毎年大量の返品が出ることから厚労省は、
前シーズンの使用実績を3割以上上回る注文をしないよう、都道府県を通じ医
療機関に指示していた。