＜外国平均価格調整の調整方法について＞
指摘事項（１）【参照する外国価格】
１．現行では、外国価格を単純平均するために、１ヵ国でも極端に価格が高い
場合に、その影響を大きく受けてしまう。
２．参照する外国価格が１ヵ国のみの場合、参照する意味があるのか。
３．外国価格が、異なる容量間で同価格である場合の取扱いはどうするのか。
指摘事項（２）【外国平均価格調整における規格間調整と汎用規格の在り方】
現行では、複数規格がある場合に、各規格について別々に外国平均価格調整を
行い、それらの平均変化率により外国平均価格調整を行っている。
１．汎用規格のみに着目すれば、外国平均価格調整の対象とならない場合であ
っても、非汎用規格が外国平均価格調整の対象となった場合に、当該汎用規格
を調整することとなる。
２．外国平均価格調整により、本来引き下げられるべき非汎用規格であっても、
すべての規格による平均変化率により汎用規格が引き上げられることに伴い、
規格間調整により引き上げられることとなるのはいかがか。またその場合、当
該非汎用規格について再度外国平均価格調整を行うべきではないか。
指摘事項（３）【外国平均価格調整の必要性】
外国平均価格調整を行う必要性自体を検討すべき。
＜医師主導の治験により開発された医薬品について＞
医師主導の治験によって得られた試験成績を用いて承認された医薬品の場合は、
申請企業の治験に係る負担が少ないことからその価格設定の在り方について検
討してはどうか。