中外など出資の未来創薬研 5年で30種以上の治療・診断薬創出目指す
公開日時 2005/06/08 23:00
中外製薬などの出資により設立された未来創薬研究所は6月8日、東京大学先
端科学技術研究センターとの共同研究開始に伴い都内で記者会見を開き、児玉
龍彦氏(東大先端研システム生物医学ラボラトリーディレクター)は「5年間
で10種類以上の治療薬、20種類以上の診断薬を創出する」と意欲を見せた。
同ディレクターは、抗体医薬の研究の蓄積が、次世代の低分子の分子標的薬研
究のノウハウにも結びつくなど、今後の先端技術開発に欠かせないとの認識を
示した。未来創薬研へは中外85%、三井物産14%、実験動物中央研究所1%出
資。抗体医薬に強い中外の技術と大学の先端的知見の融合を目的とし、東大先
端研に隣接する東大駒場オープンラボラトリー内に研究拠点を設けた。