４年余りにわたって中医協会長を務めた星野進保氏（72）が、６月11日付で委
員を辞任した。新会長はあす15日の総会で、公益委員の中から選出する。事務
局の厚生労働省保険局医療課は星野氏の辞任について、「本人からの申し出が
あったため」としている。昨年春に発覚した現職委員を含む汚職事件に端を発
する、支払い側、診療側双方の委員の欠員がこのほど補充されたことや、昨年
３月に留学のため退任した公益委員の飯野靖四氏の後任が決まるなど、委員の
人事に一区切り付いたためと見られる。

星野氏は01年４月、前任者の残任期間（同年11月まで）を引き継ぎ会長就任。
２期目を終える03年11月には、「国の審議会委員には原則任命しない」とされ
る閣議決定の年齢制限である70歳に達していたが、04年４月の診療報酬改定を
控えた重要な時期だったことから、再任された経緯がある。

村田幸子委員も星野氏と同じ日に任期満了に伴い辞任。２委員の後任として、
室谷千英神奈川県立保健福祉大学顧問、小林麻理早稲田大学大学院公共経営研
究科教授が委嘱された。