米ファイザー GIST・転移性腎細胞がん治療薬スーテントを申請
公開日時 2005/08/11 23:00
米ファイザー社は8月10日、悪性GIST(消化管間質腫瘍)と転移性腎細胞がん
を適応として抗がん剤スーテント(SU11248)をFDAに承認申請したと発表した。
選択性が高い経口のマルチターゲット型チロシンキナーゼ阻害剤で、腫瘍の成
長に必要な血液と栄養の供給を断つと同時に腫瘍を形成するがん細胞を死滅さ
せる作用がある。乳がん、肺がん、前立腺がん、大腸がんでも開発を進める。
腎細胞がんに対しては、独バイエル社と米オニキス社が7月にソラフェニブを
FDAに申請している。ソラフェニブの方は、経口マルチキナーゼ阻害剤で、腫
瘍細胞増殖抑制と腫瘍血管新生抑制の2つの抗がん作用を持つ。