医薬協祝賀会 後発品の市場拡大見据える
公開日時 2006/01/12 23:00
医薬工業協議会が1月12日開いた新年祝賀会で、後発品の市場拡大を見据えた
発言が相次いだ。来賓の藤井基之参院議員は「今は間違いなくフォローの風が
吹いている。こうしたチャンスはそう来るものではない」と強調、市川和孝製
薬協理事長も「政府が医薬品の政策に関し、これほどまでに肩入れしたのは医
薬分業推進のとき以来」とし、政治レベルでの強力な後押しがあると説明した。
武田國男日薬連会長は「後発品は安価が第一の役割。(新規収載品は)先発品
の70%だが、安さの実感が患者に及んでいないと思う」と、さらなる価格の引
き下げによって「意義のある市場をつくってほしい」と述べた。向田孝義日薬
連保険薬価研究会委員長は「薬価調査の結果で乖離率が8%となったが、高脂
血症治療薬や消化性潰瘍剤などは後発品参入で拡大したのも事実。脱薬価差商
売の視点からシェアを上げていくべきだ」と要望した。