日本BI 05年成長率ナンバー1に、医療用薬1200億円に迫る
公開日時 2006/04/23 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムは4月21日、05年の医療用医薬品の売上成長
率(薬価ベース)が27.5%を記録し、売上上位30社のなかで断然のトップだっ
たことを明らかにした。目標に掲げていた1000億円を大きく超え、1200億円に
迫った。主力品のミカルディスが77%増加したほか、スピリーバやビ・シフロ
ールなど国際戦略品が軒並み好調に推移した。大澤昭夫社長は「グローバルに
負けない、すばらしい業績だった」と述べた。
05年の医療用医薬品の売上(薬価ベース)は27.5%増の1182億円となった。個
別製品の売上高をみると、ミカルディスが396億円(前年比
172億6400万円増)、アレジオンが244億円(57億6300万円増)、スピリーバが
42億円(40億7600万円増)、ビ・シフロールが41億円(28億6400万円増)など
となった。なお、決算ベースでは、全売上高が26.2%増の1073億9000万円、う
ち医療用医薬品は26.5%増の1017億3000万円。
研究開発面では、06年にフェーズ2/3をそれぞれ開始する製品が5つある。
アグレノックス(ペルサンチンとアスピリンの合剤)が脳卒中二次発症予防、
ダビガトランが深部静脈血栓症、心房細動起因の脳卒中をそれぞれターゲット
に開発しているほか、ソフトミスト方式を採用したスピリーバ-レスピマット
(新吸入デイバイス)の導入やプラミペキソールのむずむず足症候群への適応
拡大をめざしている。一方、ミカルディスは糖尿病性腎症の適応拡大、利尿剤
との合剤をそれぞれ年内に申請する予定だ。