ノバルティス フェマーラの大規模臨床試験に日本も参画
公開日時 2006/05/10 23:00
ノバルティスファーマは5月10日、スイス本社が世界規模で実施する閉経乳が
ん治療薬フェマーラと、同じアロマターゼ阻害薬のアナストロゾールの再発リ
スク減少と無病生存期間を比較・評価する世界初の大規模臨床試験「FACE試験」
に、近く参画することを明らかにした。
閉経後のホルモン感受性陽性早期乳がんで、かつリンパ節転移陽性の再発リス
クの高い患者4000人を対象に世界250以上の施設で実施される第3相無作為化
試験で、日本の登録患者数は約300人を計画する。2年間で患者登録を終え、
5年かけて実施する。
閉経後のホルモン感受性陽性早期乳がん患者の46%は診断時にリンパ節転移が
確認されており、FACE試験でこれらの高リスクの患者に対する有効性が確認さ
れれば、より早期の段階から、患者のリスクの度合いに応じた治療を選択する
治療法が可能になると期待されるという。