LTTバイオ 関係企業を通じ中国初の医療用貼付剤の製造・販売へ
公開日時 2006/05/28 23:00
LTTバイオファーマは5月26日、関係会社を通じて中国初となる医療用貼付剤
の製造、販売に乗り出すことを発表した。25日付で三笠製薬と北京泰徳製薬有
限公司との3者間で、三笠が国内で販売している医療用外用剤ゼポラスの同等
品と、一般薬のゼノールの同等品を中国で製造・販売するための共同開発契約
を締結したもの。06年中にLTTバイオの関係企業である泰徳が中国で治験申請
を行い、07年中の治験終了および製造承認申請を行う予定。
LTTバイオの水島裕会長は26日の06年3月期決算説明会で「本プロジェクトに
よる医療用貼付剤の製造は中国初となるもの。日本の十数年前と同様、中国で
も貼付剤ブームが到来するのではないかと期待している」と意欲を示した。開
発への指導助言などの対価として、今年度は1000~2000万円の契約金が入り、
泰徳の売上増加により受け取る配当金も2年後から増加する予定という。
ゼポラスは非ステロイド鎮痛・消炎薬で、適応症は変形性関節症、肩関節周囲
炎、テニス肘、筋肉痛。ゼノールは、冷感タイプと温感タイプの2種類があり、
前者は関節痛、筋肉痛、捻挫、後者は腰痛、肩こりなどを適応とする。