武田 腎性・がん性貧血治療薬の独占的開発・販売権を全世界に拡大
公開日時 2006/06/27 23:00
武田薬品工業は6月27日、米アフィマックスと腎性貧血・がん性貧血治療薬ヘ
マタイドの海外を対象としたライセンス契約を締結したと発表した。今年2月
に日本国内でのライセンス契約を締結しており、これにより全世界での独占的
開発・販売権取得した。
赤血球産生を促進するホルモンであるエリスロポエチンの受容体に作用する合
成ペプチドで、アフィマックスが腎性・がん性貧血患者を対象にフェーズ2を
実施中。
今回の契約に基づき、武田はアフィマックスに契約一時金1億500万ドルを、
開発の進捗に応じたマイルストーン(総額2億8000万ドル)と発売後の全世界
販売金額に応じたマイルストーン(最大1億5000万ドル)を支払う。
米国では開発費用を按分し承認後コ・プロモーションを実施、売上高から経費
を控除した利益を折半する。米国以外では、武田が開発・販売を行い、販売金
額に応じたロイヤルティをアフィマックスに支払う。
同日、武田は欧州での事業基盤強化のため、欧州6ヵ国の販売会社を統括する
会社を英ロンドンに設立することも発表した。