そーせい がん性突出痛治療薬の欧州販売権を供与
公開日時 2006/06/27 23:00
そーせいは6月27日、英100%子会社のSosei R&Dが、重点開発品(フェーズ3
準備中)と位置づけるがん性突出痛治療薬「AD923」に関して、欧州とその他
の国(北米と日本を除く)の販売権をムンディファーマ社に供与したと発表し
た。契約一時金として約2億円を受領する。これを受けて07年3月期の業績見
通しを上方修正した。
AD923は、既知のオピオイド系鎮痛剤であるフェンタニルを有効成分とする舌
下噴霧製剤。患者や医療従事者による投与が簡便な専用器具により、即効性の
ある鎮痛効果を得ることを目的に開発を進めている。今回の契約により、Sose
i R&Dは開発から承認申請までの責任を負い、
ムンディは契約地域で製造、マーケティング、販売に関する責任を負うことに
なる。Sosei R&Dは、英国とドイツでの共同販売促進のオプション権を保持。
Sosei R&Dは、総額で最大1750万ポンドの契約一時金とマイルストン料に加え、
別途製品売上高に応じたロイヤリティを受け取る。一方、日本と米国での製品
化は、自社販売か共同販売の可能性を含めて検討中。
そーせいは、07年3月期業績予想について、売上高を2億5000万円から4億50
00万円、経常利益を67億円の赤字から65億円の赤字、純利益を65億円の赤字か
ら63億円の赤字に修正した。