厚生労働省は６月29日、次期治験活性化計画の策定に向けた本格的な検討を始
めた。停滞する国内治験環境を整備して、海外に遅れている新薬上市のスピー
ドアップを図るのが狙い。03年に策定した「全国治験活性化３ヵ年計画」が一
年間延長された関係で、来年３月をめどに新しい計画をつくる予定だ。厚労省
設置の検討会が同日、初会合を開いた。

主な検討事項は▽大規模治験ネットワークの機能強化▽医師やCRCら治験に関
わる人材の養成▽患者への啓発活動や情報提供の強化▽製薬企業の負担軽減策
など治験を行う企業の取り組み強化▽医師主導治験や臨床研究に関する人材育
成といった研究体制の整備―など。

検討会は今年10月頃に中間報告を取りまとめる。その後、「次期医薬品産業ビ
ジョン」の策定状況を見ながら連携を図り、来年３月に次期治験活性化計画を
確定する予定だ。