中外製薬 タミフルの改良型製剤を開発へ、開栓後も室温で保存
公開日時 2006/07/19 23:00
中外製薬は7月19日、開栓後も室温保存が可能で、使用期限を2年間から延長
できるように、インフルエンザ治療薬タミフルドライシロップの改良型製剤を
開発する方針を決めた。09―10年シーズンに間に合うよう開発を進める。新製
剤は国内専用で、製造子会社の静岡県・藤枝工場で製造する予定。製造設備の
建築に着手している。タミフルの国内製造は初めて。
国内の調剤方法は、海外とは異なり、瓶から体重に応じた量を計り取り、分包
して患者に渡すため、残った製剤が開栓後に長期保存されるケースがある。こ
れまでは開栓後4週間以上保存する場合には冷蔵庫や10度以下の冷所に保存す
る必要があった。