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厚労省 腎細胞がん治療薬など未承認薬4品目、早期上市促す

公開日時 2006/07/30 23:00

厚生労働省は7月28日、ファイザーの抗悪性腫瘍剤「スーテント」(一般名・
スニチニブ)など未承認薬4品目の早期上市を関係企業に促す方針を固めた。
いずれも国内の医療ニーズが高い薬剤と判断した。28日の未承認薬使用問題検
討会議で決まった。

早期上市を促す製品は、スーテントのほか、バイエル薬品の抗悪性腫瘍剤「ネ
クサバール」(ソラフェニブ)、ファイザーのてんかん重積症治療薬「セレビ
ックス(米製品名)」(フォスフェニトイン)、ノバルティスファーマの輸血
に起因する慢性鉄過剰症治療薬「エクスジェード」(デフェラシロックス)―
の4製品。

スーテントは今年1月末に米国で承認された消化管間質腫瘍と進行性腎細胞が
んの経口治療薬。消化管間質腫瘍の治療ではグリベックが効かない患者が対象
となる。国内では現在フェーズ2試験が進行中。ネクサバールは進行性腎細胞
がんの治療薬。このがんは免疫療法の治療効果は十分ではなく、医療現場から
有効性の高い新薬が望まれている。6月末に承認申請済みで、厚労省と医薬品
医療機器総合機構は迅速に審査する方向だ。

セレビックスは、フォスフェニトインをあらかじめ別の物質に化学構造を変え、
血中に到達してから元の化合物に戻って薬効効果を発揮するように工夫した製
剤。一般的に使われるフォスフェニトインは、急速に投与すると心停止や血圧
低下、静脈炎などを起こすことがあるが、セレビックスはこうした課題をクリ
アするなど、投与しやすい。米国でけいれん重積症の標準薬だが、国内では開
発されていない。

エクスジェードは、世界初の経口タイプの慢性鉄過剰症治療薬。米国は05年11
月に承認している。鉄過剰症は、サラセミアや鎌状赤血球症、骨髄異形成症候
群といった疾患を治療する時に大量の輸血をするために発症する。放置すれば、
体内に余分な鉄が蓄積して、肝臓や心臓、内分泌せんが傷つく危険がある。国
内では悪性貧血患者のフェーズ1試験を実施中。

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