厚労省 新たな医薬品産業ビジョン策定に向けWG発足へ
公開日時 2006/07/31 23:00
厚生労働省が、製薬産業の将来像を示す「次期医薬品産業ビジョン」の策定に
向けてワーキンググループを発足させることが7月31日、関係者の話でわかっ
た。同省経済課が日米欧の業界団体に打診した。詳細な日程は未定だが、早け
れば8月中に初会合を開く模様だ。
関係者によると、「治験問題」を皮切りに、「承認審査」や「薬価問題」「後
発品使用促進」などテーマごとに会合を開く予定。日本製薬団体連合会や日本
製薬工業協会、米国研究製薬工業協会、欧州製薬団体連合会などの各委員会委
員長が参加して、厚労省の課長レベルと意見交換を行うとしている。
厚労省は02年度に医薬品産業ビジョンを策定。これにあわせて02年~06年度の
一連の政策を行動計画(アクションプラン)としてまとめた。ただ、業界再編
が進むなど、状況が大きく変化。行動計画も最終年度を迎えたため、新しいビ
ジョンと行動計画を策定することを決めた。6月5日には日米欧の業界団体代
表を招いてヒアリングを行い、実質的な検討を開始している。