山形大学 論文のデータ捏造と談合関与で医学部教授を懲戒解雇
公開日時 2006/08/07 23:00
山形大学は8月7日、医学論文のデータ捏造と県立病院の医療機器入札談合に
関与したとして、9日付で小谷直樹医学部教授を懲戒解雇すると発表した。同
大学は「麻酔科学分野で最も責任がある教員でありながら、大学教員として著
しく品格を欠くうえ、本学の名誉と信用を傷つけ、医学分野だけではなく社会
全般に及ぼした影響は極めて大きい」と判断。懲戒処分を決めた。
山形大学の調査によると、小谷教授は、日本麻酔科学会の準機関誌「麻酔」
(05年4月発行)に掲載された論文「婦人科手術における傍大動脈リンパ節郭
清が膵機能に与える影響」で、欠損データを論文筆頭筆者に捏造させていた。
さらに、山形県立新庄病院の医療機器入札を巡る談合では、競売入札妨害罪で
略式命令を受けた同病院の手術部長に対して、山形大学医学部教授の地位を利
用して株式会社「シバタインテック」を推薦した。