「DX銘柄2026」 武田、塩野義、中外、第一三共を選定 DX企業モデル普及で経営者の意識改革を促す
公開日時 2026/04/13 04:50
経済産業省は4月10日、東京証券取引所、情報処理推進機構と共同で「DX銘柄2026」を選定し、医薬品業界から武田薬品、塩野義製薬、中外製薬、第一三共の4社を選んだ。DX銘柄とは、東証上場企業のうち、DX推進の仕組みを社内に構築した企業を選定することで目標となる企業モデルを広く波及させ、経営者の意識改革を促し、経営変革の更なる促進を図るもの。DX銘柄2026は全27社が選定され、食品業界からキリンHD、化学業界から旭化成と富士フイルムホールディングスが選ばれた。
◎中外製薬は4年連続で選定 DX実現、ステークホルダーとの対話、企業価値貢献を評価
2020年から4年連続で「DX銘柄2026」に選定された中外製薬はコメントを発表。選定にあたっては、「DX実現能力、ステークホルダーとの対話、企業価値貢献の観点から評価された」と強調した。なお、同社は「DXプラチナ企業2023-2025」の選定を経て、制度開始当初から7年間継続して選定されている。同社は、「経営ビジョンとDX戦略の連動や全社的な人財育成・変革、積極的な外部発信に加え、全方位的かつ全社員によるAI活用、臨床開発の変革、PHC(Personalized Healthcare)ソリューション展開など、新たな価値提供に向けた実践的な取り組みが評価された」とした。
◎塩野義製薬は3年連続 「生成AIを含む新たな技術を全社の競争力へと着実に変えたい」
3年連続で「DX注目企業」に選定され、今回新たに「DX銘柄2026」に選定された塩野義製薬は、「経営戦略と一体となったDX戦略の推進、データ活用とAI活用を軸とした人材・組織・基盤の全社的な強化および業務改革、それらを通じて新たな価値創出に取り組んでいる点が評価された」と強調した。同社執行役員の三春洋介DX推進本部長は、「DXで向き合うべきものはAIそのものではなく変化のスピードだ。今後は、変化を前提に業務、データ、IT基盤を設計し、生成AIを含む新たな技術を全社の競争力へと着実に変えたい」とコメントした。
◎武田薬品 「実行力と持続性の高いDXを実現」 評価委員の総合コメントを紹介
武田薬品は「DX銘柄2026」の選定について、「AIやIoT、ブロックチェーンなどの先端技術を活用し、顧客体験・従業員体験の向上と環境対応を両立している。人とデジタルの協働による価値創出や、現場との共創による改善サイクルの高速化により、実行力と持続性の高いDXを実現しており、業界内でも先進的な取組として高く評価できる」との評価委員による総合コメントを紹介した。