久光製薬 HKT-500の米国フェーズ3、プラセボと統計的有意差示せず
公開日時 2006/08/24 23:00
久光製薬は8月24日、鎮痛外用消炎貼付剤HKT-500(一般名:ケトプロフェン、
日本販売名:モーラステープ)の米国フェーズ3の結果、プラセボと比較して
統計的な有意差を得ることができなかったと発表した。5月に発表した07年2
月期~09年2月期までの中期経営計画の中で、HKT-500について「本格的な米
国進出テーマとして最注力する」としていただけに、開発をあきらめず、追加
試験を行う。今後の開発スケジュールや試験計画などを検討中。
中計の数値目標には、HKT-500を含め国内外で申請中または試験中の品目に関
して、上市による売上、販売提携によるラインセンス収入などの見込みは含め
ていなかった。ただ、追加試験が必要になったため、開発費が当初見込みより
増加することで利益面に影響が出てくる。「さまざまな努力でカバーしたい」
と話している。
日本国内ではモーラステープとして販売しており、06年2月期通期の売上は50
9億6800万円に達している。欧州では昨年4月からイタリアで販売しており、
年間売上は10億円程度という。