エーザイは９月８日、米ライガンド社が販売中の抗がん剤４品目を製品買収す
ると発表した。買収費用は２億500万ドル。米独禁法上の審査終了および他の
移管条件が整い次第、契約発効と同時に販売を開始する。

買収するのはCD25陽性皮膚浸潤性Ｔ細胞リンパ腫治療剤オンタック、再発性皮
膚浸潤性Ｔ細胞リンパ腫治療剤タルグレチン・カプセルおよび同・ゲル１％、
エイズに伴う表在性カポジ肉腫治療剤パンレチン・ゲル0.1％で、05年の合計
売上は約5300万ドル（輸出分500万ドルを含む）。米国以外に、タルグレチン・
カプセルとパンレチン・ゲルは提携先を通じて欧州でも販売されている。

エーザイは４品目の全世界での独占的な開発・製造・販売権を獲得。欧州での
２品目に関する提携契約は引き継ぐ。ライガンド（全社員数540人）のがん領
域専門従業員の米子会社エーザイ・インクへの移籍も予定。

05年の製品ごとの売上はオンタックが3100万ドル、タルグレチン・カプセルが
1900万ドル（輸出含む）、残り２品目が300万ドル（パンレチン・ゲルの輸出
含む）。

エーザイはがん領域を第５期中計「ドラマティック・リープ・プラン」で最重
点領域と位置づけており、「今回の４品目の買収は、自社開発抗がん剤の市場
投入に先立ち、市場参入の第一歩となるもの」とコメントしている。