小野薬品 減収減益、後発品シェア拡大が要因
公開日時 2006/11/09 23:00
小野薬品工業は11月9日、07年3月期中間決算を発表した。売上構成の7割を
占める長期収載品が後発品にシェアを奪われたほか、7%強の薬価引き下げの
影響を受け、減収減益となった。主力品のオパルモン(末梢循環障害改善)や
オノンドライシロップ(喘息)などが健闘して、後発品による減収分(3.5%
減)をカバーしたものの、売上高は前年同期比6.1%減となった。また、利益
面も研究開発費や販管費が拡大し、軒並み前年同期比10%台の減益。是金俊治
社長は「通期では後発品の影響が大きくなる可能性もある」と見ている。
●〔連結業績(前年同期比)通期予想(前回予想)〕
売上高 694億6200万円(6.1%減)1405億円(1405億円)
営業利益 270億8400万円(14.2%減)
経常利益 290億9700万円(12.1%減)539億円(530億円)
純利益 182億3100万円(10.1%減)336億円(331億円)
●〔中間実績(前年同期)通期予想(前回予想)、億円〕
オパルモン 169(159)342(342)
オノン 122(128)266(266)
キネダック 88(113)166(166)
フオイパン 72(80)142(142)
オノンドライシロップ
48(39)106(106)
カタクロット 31(38)56(56)
プロスタンディン31(36)57(57)
同500 10(12)19(19)
エフオーワイ 8(10)14(14)
同500 22(27)39(39)
エラスポール 26(26)63(63)
オノアクト 2(2)6(6)