大日本住友 統合失調症治療薬ルラシドン、導出先の米メルクが開発中止
公開日時 2006/12/13 23:00
大日本住友製薬は12月13日、米メルクが統合失調症治療薬ルラシドン(SM-134
96)の開発を中止したと発表した。旧住友製薬は当初米市場での自社販売を視
野に自社開発(フェーズ2終了)していたが、フェーズ3にかかる多額の開発
費などを考慮し、メルクに海外開発・販売権を導出した経緯がある。「メルク
は米国でフェーズ3準備中だった」という。
大日本住友は「メルクのポートフォリオの基準に合わないため中止したようだ」
と説明。「有効性、安全性に問題はないと考えている」とし、開発権の返還を
受け、自社の海外拠点を中心に欧米で開発を継続する方向で検討中という。国
内では大日本住友がフェーズ2を実施中。