田辺製薬 欧州などで多発性硬化症治療剤T-0047の開発再開
公開日時 2007/01/29 23:00
田辺製薬は1月29日、自社化合物のT-0047の臨床試験再開を発表した。多発性
硬化症治療剤として導出先の英グラクソ・スミスクラインが海外でフェーズ2
を実施していたが、同じα4インテグリン受容体をターゲットとするタイサブ
リ(バイオジェンアイデック社/エラン社)で有害事象が報告された影響で中
断を余儀なくされた。FDAとEU当局は06年にタイサブリの販売再開を承認した。
T-0047の臨床試験は、欧州、カナダ、オーストラリアおよびニュージーランド
で順次再開される予定。ただ、米国では、FDAが再開前に追加情報を要求して
おり、田辺とGSK両社で対応を検討中で、再開時期は未定。日本での開発につ
いて、田辺は海外フェーズ2の結果を踏まえ判断する方針。