厚労省 登録販売者試験GL作成検討会を開催、OTCの販売方法見直しで
公開日時 2007/02/20 23:00
厚生労働省は2月20日、OTCの販売方法見直しに伴い導入される登録販売者試
験のガイドライン(GL)を作成する検討会の初会合を開催した。都道府県が実
施する試験について、出題範囲や試験実施のあり方、受験資格などを関係団体
からヒアリングし、6月をめどに報告書を作成する。その後、厚労省がGLとし
て都道府県に通知する予定だ。
初会合は、登録販売者試験全般について関係6団体(全国配置家庭薬協会、全
日本薬種商協会、日本置き薬協会、日本大衆薬工業協会、日本チェーンドラッ
グストア協会、日本薬剤師会)からヒアリングを行った。都道府県単位の試験
のため、地域的にレベル格差を解消するべきとした意見や、コミュニケーショ
ン能力が必要なため受験資格に実務経験を課すべきとの声もあがった。地域格
差の解消については、都道府県側の委員からも「(GLに)具体的な例示があれ
ばありがたい」(芦野研治・東京都福祉保健局健康安全室薬務課長)といった
意見も出された。
出題範囲については、厚労省が論点を示した。販売時に購入者に適切な情報を
提供したり、副作用などに対処する知識などが必要とした。それを踏まえ▽医
薬品に共通する特性と基本的な知識▽人体の働きと医薬品の関係▽主な医薬品
とその作用▽薬事関係法規・制度▽医薬品の適正使用・安全対策―が求められ
ると例示。次回会合では6団体から改めてヒアリングを行う予定。