米IMS 米医療用医薬品市場、06年は8.3%成長
公開日時 2007/03/11 23:00
米IMSヘルスは3月8日、06年の米国の医療用医薬品売上が前年比8.3%増の27
49億ドルに達したと発表した。成長の要因として最も大きかったのはメディケ
アパートD(政府管掌高齢者医療保険における外来薬剤給付制度)によるアク
セス拡大、次にジェネリック医薬品(GE)の使用増をあげた。バイオ医薬品も
好調だった。IMSでは2010年まで毎年6~9%の伸びを予想している。なお、0
5年の対前年伸び率は5.4%だった。
GEの売上は22%伸びた。テバのシンバスタチン(9億1100万ドル)、アポテッ
クスのクロピドグレル(9億200万ドル)、Greenstone社のセルトラリン(4
億8000万ドル)が牽引。また、プラバコールやフロナーゼ、モービックなどに
GEが参入した。07年にはノルバスクやアンビエンへのGE参入を見込む。
バイオ医薬品の売上は20%増の403億ドル。アムジェンのアラネスプが42%増
の39億ドル、エンブレルが12%増の31億ドル、ニューラスタが28%増の29億ド
ルとなった。また、抗がん剤ではリツキサンが18%増の21億ドル、アバスチン
が79%増の17億ドル、ハーセプチンが66%増の12億ドル。
06年に上市されたブロックバスター(世界売上が10億ドル以上)候補としてメ
ルクのガーダシルとジャヌビア、ジェネンテックのルーセンティス、ファイザ
ーのスーテント、Celgene社のレブリミドを挙げている。07年には4~7のブ
ロックバスター候補が上市される見通しという。