厚労省 医療療養病棟の患者構成が激変、診療報酬見直しで
公開日時 2007/03/11 23:00
厚生労働省は3月8日、診療報酬調査専門組織・慢性期入院医療の包括評価調
査分科会に「患者特性調査(医療療養病棟)集計結果」の速報値を提示した。
厚労省が昨年7月に実施した慢性期入院医療の包括評価の患者分類見直しを受
け、実施している調査の一環。医療療養病棟の入院患者の構成が激変している
ことがわかった。
厚労省は、慢性期入院医療の包括評価の見直しを昨年7月に実施。患者を医療
の必要性を示す「医療区分1~3」と、ケアの必要性を示す「ADL区分1~3」
で11分類に見直した。それに応じて、慢性期入院基本料(慢性期入院医療の包
括評価)を医療やケアの必要のない患者は下げ、手厚い医療やケアが必要な患
者は上げるなどの配分をした。
その結果、「医療区分1」の医療の必要性の低い患者について、05年度調査で
は、全体の49.6%を占めていたが、今回は34.4%とほぼ3分の1に減少した。
「医療区分2」は38.1%から45.3%と半数近くに、「医療区分3」は12.3%か
ら20.2%にそれぞれ増加した。調査は、昨年11月から2月にかけて実施した。
対象とした医療機関数は42施設。