日本バイエルグループの06年業績 19%増収、ヘルスケア事業が牽引
公開日時 2007/04/12 23:00
日本バイエル代表のミヒャエル・ポートフ氏は4月11日、日本のバイエルグル
ープの06年業績説明会で、売上高が前期比19.1%増の1977億円になったと発表
した。ヘルスケア事業グループは、シエーリング買収の影響が大きく、37.1%
増の1138億円を達成。調整前(日本シエーリングの売上を除く)の同グループ
の売上高は、05年とほぼ同レベルを維持した。農薬関連事業グループは3.2%
減の366億円、素材科学事業グループは5.3%増の471億円だった。
ポートフ代表は、シエーリングを約170億ユーロで買収してドイツで誕生した
新会社「バイエル・シエーリング・ファーマ」について、スペシャリティ医薬
品で世界をリードするサプライヤーのひとつになると期待感を示した。そのう
えで、オンコロジー、脳・心血管系、ウィメンズヘルスケアの3領域に研究・
開発活動をフォーカスしていく戦略を説明。日本市場でも同様に脳・心血管系
疾患のリスクマネジマネジメントやオンコロジー領域に資源を集中していく。
「ドラッグ・ラグ」解消にも意欲を示した。