厚労省・未承認薬会議 万有製薬に抗悪性腫瘍薬の開発を要請
公開日時 2007/04/26 23:00
厚生労働省の未承認薬使用問題検討会議は4月26日、万有製薬の抗悪性腫瘍薬
ボリノスタットについて、皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の臨床開発を促す方
針を決めた。CTCLは皮膚に発現する非ホジキンリンパ腫の一種。治療法はステ
ロイド外用剤や紫外線照射、放射線治療などがあるが治癒に至ることはないと
いう。
ボリノスタットは、米国でメルクがCTCLの皮膚症状(2つの全身療法を実施中
または実施後の進行性、持続性または再発の場合)で承認を取得。国内では万
有製薬が再発・再燃非ホジキンリンパ腫を対象にフェーズ1を行った。しかし、
CTCL発症頻度が欧米白人の10~20%程度と少ないことから、患者数の多い非小
細胞肺がんや急性骨髄性白血病の臨床試験を先行させ、非ホジキンリンパ腫
(CTCLを含む)のフェーズ2には消極的という。