田辺/三菱ウェル 後発品販売子会社設立へ、10年度目標100億円以上
公開日時 2007/05/16 23:00
10月に合併する田辺製薬と三菱ウェルファーマは5月16日の説明会で、08年4
月に後発品販売子会社を設立すると発表した。品揃えを当初の40成分から10年
度までに60~100成分に増やし、売上100億円以上を目指す。一方、海外事業展
開では、課題の米国事業についてコレバイン(高リン血症)、MP-146(慢性腎
臓病)の10年度上市に向け、腎領域で自社販売体制を構築する方針を示した。
国内市場での新薬の営業戦略に関しては、関節リウマチ治療薬レミケード専門
担当者の充実(100人→200人)や脳領域専門組織の新設など免疫(レミケード
等)および脳疾患(脳保護薬ラジカット等)を戦略領域と位置づけた。また、
アンプラーグ(抗血小板薬)・タリオン(抗アレルギー薬)・ウルソ(肝機能
改善薬)・タナトリル(ACE阻害薬)を重点製品として営業資源を集中投入す
る。
10年度のコストシナジーは200億円を計画。内訳は人件費削減110億円、各種経
費削減75億円、拠点統廃合15億円。国内で約1100人の人員削減を行う予定で、
2600人でスタートするMRの削減について「中期的に過剰感が出てくると思う」
(小峰健嗣三菱ウェルファーマ社長)と含みを残した。
〔合併新会社の10年度経営目標(06年度実績:合算)〕
売上高 4800億円(4050億円)
営業利益 1000億円(704億円)
純利益 600億円(445億円)
研究開発費870億円(758億円)
〔主要製品の10年度国内売上目標(06年度実績)、億円〕
レミケード 510(205)
ラジカット 320(285)
ウルソ 260(159)
アンプラーグ220(166)
タリオン 120(70)
タナトリル 100(128)
アルブレック50(―)
アクティック25(―)