武田薬品 営業利益15.9%増、米アクトスは6月に40%台の伸び
公開日時 2007/07/31 23:00
武田薬品工業は7月31日、07年4―6月決算を発表した。インスリン抵抗性改
善剤アクトスの売上が前年同期比26.9%増(国内18億円増、海外207億円増の
計226億円増)の1066億円となり、医療用医薬品事業全体の増収分(323億円)
の約7割を占めた。とくに米国では、競合品のアバンディアに安全性問題が浮
上した直後の6月に前年同月比40%台の伸びを示したといい、「一時的な卸に
よる買いだめの要素が入っていることを含め影響を分析中」とした。
中間、通期業績予想は変更していない。「4―6月の好決算はアクトスの競合
品の安全性問題、慢性特発性便秘症治療剤アミティーザの競合品の販売中断、
円安の影響、研究開発の進捗の遅れなどが要因で、この傾向が持続するか予断
を許さないため」としている。
〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 3663億3300万円(9.6%増)
営業利益 1531億2100万円(15.9%増)
経常利益 1904億4400万円(17.2%増)
純利益 1309億9600万円(5.1%増)
〔国内4―6月、億円(前年同期比%)〕
ブロプレス 360(7.3)
リュープリン175(6.1)
タケプロン 161(8.2)
ベイスン 143(-6.9)
アクトス 103(21.8)
ベネット 52(11.3)
エンブレル 41(70.8)
アイソボリン35(-1.2)
セルタッチ 33(-5.2)
混合ワクチン29(345.5)
パンスポリン28(-6.9)
グロベニン 22(0.2)
ダーゼン 20(-8.2)
リウマトレックス19(8.2)
ファーストシン17(-7.3)
〔米国4―6月、百万ドル(前年同期比%)〕
アクトス 728(19.2)
アミティーザ 51(約10倍)
ロゼレム 30(約2倍)
〔国際戦略品の連結売上、億円(前年同期比%)〕
ピオグリタゾン 1066(26.9)
カンデサルタン 554(5.9)
ランソプラゾール408(1.7)
リュープロレリン338(3.3)