薬食審・第二部会 新型インフルエンザワクチンが通過
公開日時 2007/09/02 23:00
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は8月31日、北里研究所と阪大微生物病
研究会の「沈降新型インフルエンザワクチン北研」「同ビケン」(一般名:不
活性化新型インフルエンザウイルス)とグラクソ・スミスクラインの抗悪性腫
瘍剤「アラノンジー静注用」(ネララビン)の承認を了承した。10月上旬の薬
事分科会を経て正式承認される。
沈降インフルエンザワクチンは、新型インフルエンザ(H5N1型)の予防を効能・
効果とする。国内ワクチンメーカー4社(北里研究所と阪大微研、デンカ生研、
化学及血清療法研究所)と国立感染症研究所が共同で開発し、日本医師会の治
験促進センターが中心となり医師主導治験を実施したもの。
アラノンジーは、再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病とT細胞リンパ
芽球性リンパ腫が効能・効果となる。未承認薬使用問題検討会議が06年1月に
企業に対し開発を要請していた。希少疾病用医薬品で、患者数は両疾患で500
~600人程度。承認条件に全例調査が義務付けられた。
また、報告品目のGSKの「クラバモックス小児用ドライシロップ」(クラブラ
ン酸カリウム/アモキシシリン水和物)は表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染
症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎など9種類の感染症の適応
を追加。GSKの「バルトレックス」(塩酸バラシクロビル)は成人の水痘を追
加した。