キリン 「ネスプの採用は順調」、販売費用増で営業利益10.2%減
公開日時 2007/11/01 23:00
キリンHDは11月1日、07年12月期第3四半期(1―9月)決算を発表した。医
薬事業部門(キリンファーマ)の通期の業績予想、エスポー/ネスプの440億
円をはじめ製品売上予想に変更はない。エスポーの4―6月の売上は102億円
(前年同期99億円)で、エスポーの第2世代の持続型赤血球造血刺激因子製剤
ネスプが7月9日発売されたものの、エスポー/ネスプの7―9月の売上は10
7億円(100億円)と、4―6月に比べ5億円程度の伸び。「ネスプの採用は順
調」としているが、ネスプの薬価が安いため、エスポーからネスプへの切り替
えは、エスポー/ネスプ全体売上にマイナスの影響になる。
〔医薬事業部門連結実績(前年同期比)〕
売上高 490億円(2.6%増)
営業利益 84億円(10.2%減)
〔1―9月売上(前年同期)、億円〕
エスポー/ネスプ 291(289)
グラン 103(112)
ロカルトロール 17(15)
フォスブロック 18(17)
ブスルフェクス 4(―)