厚労省 10年後見据えた医療ビジョンを作成へ
公開日時 2008/01/07 23:00
厚生労働省は1月7日、医療崩壊が叫ばれるなか長期的な医療のあり方につい
て話し合う「安心と希望の医療確保ビジョン」の初会合を開催した。舛添要一
厚生労働大臣の下に副大臣と大臣政務官、有識者のアドバイザリーボードで構
成。外部からのヒアリングや現場視察を通じ、4月をメドに報告書をまとめる
方針。会合では10年後の医療のあり方について歴史・文化的・国際的な位置づ
けなどを踏まえた、人材や施設、医療サービスについて議論する予定。
舛添大臣は「これまで長期的に医療をどうするか、議論されていなかった」と
会合の意義を強調、「国民的議論のたたき台にしてほしい」と期待を示した。
有識者からは「専門性と総合性を高める医師の育成が必要」などとする医療従
事者の育成や、医療と介護での多職種の連携の重要性などについて言及する声
があった。