スイスのノバルティスが１月17日発表した07年１―12月期決算によると、売上
高は前期比８％増の398億ドル、うち医療用医薬品部門（新薬）は６％増の240
億2500万ドル、後発品部門のサンドは20％増の71億6900万ドル。純利益は66％
増の119億6800万ドル。

米国で過敏性腸症候群治療薬ゼルノームが販売停止となったほか、降圧剤ロト
レルや抗真菌薬ラミシール、抗てんかん薬トリレプタル、ヘルペス治療薬ファ
ムビルが後発品の影響を受けたため、新薬事業の成長が鈍化した。同５製品の
06年の年間売上は合計31億ドルだったのが、07年は17億ドルに落ちた。「この
売上減の影響が解消されるのは08年後半になる」との見通しを示している。

10―12月期（継続事業）は、売上高が前年同期比６％増の99億3100万ドル、う
ち新薬は２％増の61億5200万ドル、サンドは19％増の19億7100万ドル。純利益
は、後発品との競合や組織再編経費（４億4400万ドル）計上などの影響で42％
減の９億3100万ドル。同社は昨年12月13日にグループ従業員の2.5％（2500人）
を削減するなどし、10年に16億ドルの経費節減を実現する方針を示している。

〔１―12月、米国―全世界、百万ドル（前期比％）〕
ディオバン　2194（18）5012（19）
グリベック　714（13）3050（19）
ゾメタ　　　649（-７）1297（１）
サンドスタチン409（11）1027（12）
ネオーラル　108（-14）944（３）
フェマーラ　411（22）937（30）
ロトレル　　748（-45）748（-45）
ボルタレン　９（13）747（８）
トリレプタル500（‐９）692（‐４）
ローコール 207（‐19）665（-８）
ラミシール　266（-54）595（-39）
ルセンティス―（―）393（―）

〔10―12月、米国―全世界、百万ドル（前年同期比％）〕
ディオバン　561（11）1355（18）
グリベック　201（16）846（21）
ゾメタ　　　168（-３）343（１）
サンドスタチン109（10）278（13）
ネオーラル　26（-16）244（２）
フェマーラ　107（16）258（26）
ロトレル　　88（-75）88（-75）
ボルタレン　２（０）195（10）
トリレプタル48（-67）98（-48）
ローコール 49（-20）163（-９）
ラミシール　-３（-102）66（-71）
ルーセンティス―（―）170（―）