再診料引き下げ問題 診療・支払側の溝埋まらず、解釈の攻防に
公開日時 2008/01/20 23:00
中医協は1月18日、08年度診療報酬改定に向けた骨子をまとめた。診療側と支
払側の意見が対立した診療所の再診料引き下げは双方の溝が埋まらず、「病院
と診療所の格差是正について検討する」と記載するにとどめた。
診療所の再診料は病院よりも14点高く設定されている。かかりつけ医の機能を
充実させ、外来患者を診療所に誘導するために優遇していたが、患者の視点か
らみると、病院と診療所の機能分化と連携を推進する効果が期待できないとの
指摘もある。そこで厚労省が引き下げを提案していた。
この日の議論も診療所に譲歩を求める支払側と、引き下げに断固反対する日医
の間で意見は平行線をたどった。病院の再診料を引き上げる解釈もできなくも
ない「病院と診療所の格差是正」との表現で合意した。
厚労省は同日付で骨子をホームページに掲載、25日まで意見募集を行っている。