ロシュ アバスチン、欧州でセカンド・サードラインでも承認
公開日時 2008/02/11 23:00
スイス・ロシュは1月28日、転移性結腸・直腸がん治療薬ベバシズマブ(製品
名アバスチン)が欧州で大幅な適応拡大を承認されたと発表した。カペシタビ
ン(製品名ゼローダ)やオキザリプラチンとの併用療法が可能になるほか、従
来のファーストラインでの適応に加え、セカンド、サードラインで治療ができ
るようになった。同剤の全世界での売上(07年度)は対前年度比41%増の約40
00億円で、今後も売上拡大が期待される。
アバスチンは昨年国内で大腸がんのファースト、セカンドラインの治療薬とし
て発売された。売上高は35億円(07年)。日本では欧州に先行してオキザリプ
ラチンとの併用が行われているが、カペシタビンとの併用は認められていない。
適応拡大に向けてZELOX療法(カペシタビン+オキザリプラチン)とベバシズ
マブとの併用療法のフェーズ2試験が進行中。米国ではセカンド、サードライ
ンの治療薬として使用されている。