バイエルヘルスケアとオニキスは２月18日、ネクサバール（一般名：ソラフェ
ニブ）の非小細胞肺がんの海外フェーズ３試験（ESCAPE）の中間解析の結果を
踏まえ、試験を中止すると発表した。主要評価項目である全生存期間の延長が
確認できなかったことが理由。

試験は北南米、欧州、アジア太平洋地区で実施した多施設無作為化二重盲検プ
ラセボ比較試験。化学療法治療歴のない非小細胞肺がん患者900人を対象に、
カルボプラチンとパクリタキセルの化学療法にネクサバールを併用した３剤併
用群とプラセボ群で効果と安全性を比較したもの。

同剤は肝がん（30カ国）や進行性腎細胞がん（60カ国以上）で承認を取得して
いる。国内では今年１月末に根治切除不能・転移性腎細胞がん治療薬として正
式承認されたほか、肝細胞がんに対する申請で優先審査品目に指定されている。