日本イーライリリー・クレンショー社長 08年売上1000億円へ
公開日時 2008/03/17 23:00
日本イーライリリーのニュートンF・クレンショー社長は3月17日の記者会見
で、08年は対前年比11%増の売上高1000億円を目指す考えを明らかにした。ま
た、10年までに業界上位20社入り、15年までに15社入りを目標とする方針も示
した。
会見でクレンショー社長は07年の業績を発表。主力品が2ケタ成長で順調に推
移したことなどにより、売上高は対前年比9%増の898億円(決算ベース)と
なり、「目覚しい成長を遂げた」と評価した。
増収に寄与したのは(製品売上は薬価ベース)、統合失調症治療薬ジプレキサ
(売上は10%増の375億円)、閉経後骨粗しょう症治療薬エビスタ(約19%増
の190億円超、中外製薬との合算)、代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤ジェムザール(1
4%増の148億円)など。パーキンソン病治療薬ペルマックスは、心臓弁膜症、
線維症について添付文書の改訂の影響を受けて、26%減の62億円となった。昨
年上市した悪性胸膜中皮腫治療薬アリムタは12億円(1―12月)、勃起不全
(ED)治療薬シアリスは9億円(9―12月)だった。
パイプラインも充実しており申請中が3品目、フェーズ3が7品目ある。ドラ
ッグラグの解消に向けて、グローバル・アジア臨床試験にも積極的に参画する
計画で、現在3品目で実施中。参画中の品目は、タダラフィル(肺動脈性肺高
血圧症の効能追加)、エンザスタウリン(非ホジキンリンパ腫)、オランザピ
ン(双極1型障害のうつ状態の効能追加)。一方、営業組織は4月に新卒のMR
を36人採用する予定で、900人超の体制となる。