薬価研・既収載小委 市場拡大再算定・特例引き下げに反発
公開日時 2008/06/15 23:00
日薬連薬価研の既収載小委員会は6月13日、08年度薬価改定に際して、ルール
見直しが行われた市場拡大再算定や、後発品のある先発品の特例改定について
改めて撤廃、廃止を求めた。
対象範囲が拡大された市場拡大再算定に関しては「市場の著しい伸びをもって、
使用実態が著しく変化したものとみなして適用するならば、単に売れたら下げ
るという機械的なルールであり、主旨とはかけ離れたもの」と主張。
また、引き下げ率が04年度の基準に戻り4~6%にとどまった特例改定につい
ては「一歩前進とする見方もあるが、撤廃を主張し続けてきた業界としては、
目的が達せられたとはいえない」と指摘した。
そのほか継続検討事項となっている薬価改定頻度については「改定を行えば必
ず薬価が引き下げられることになる構造的欠陥が存在する現行制度の下では頻
度を増やすべきではない」とした。